【3】発達障がい児にアロマトリートメントする時はこんなことに注意!

アロマトリートメントとは、天然精油配合のオイルを肌に塗ってマッサージ的なケアをするリラクゼーションの手法です。
アロマセラピーの3つのメカニズム(鼻から脳、鼻から体内、皮膚から体内)とタッチングの効果がすべて得られるので、オキシトシンを増やすには最も効果的な方法です。
ここでは、アロマトリートメントのオイルについての注意とアロマトリートメントのポイントをまとめました。

アロマトリートメントの効果を高めるために

効果的なアロマトリートメントのポイント

まず、笑顔で声をかけ、アロマトリートメントすることを伝えます。
これで、相手は安心してトリートメントを受けることができます。
それから、トリートメントする人は、オイルを手に取って手のひらに伸ばして、まず、自分自身が香りをしっかり吸い込んでください。
トリートメントする人が香りを感じてリラックスすることで、副交感神経優位になり、手が温かくなります。
温かい手で触れられることは、それだけでも気持ちいいものです。
そして、トリートメントされる人にも香りをしっかり吸い込んでもらってください。
これは、「こんな香りです」と確かめてもらう意味もありますが、トリートメントされる人もリラックスすることで、血管が広がり、血流がよくなり、鼻から、皮膚から、体内に入った成分がスムーズに循環します。
トリートメントするときは、目を見つめて、話しかけながら、優しく、相手が気持ちよくなるように心を込めて触れてください。
指先だけでなく、手のひら全体をぴったりと密着させて、少しだけ圧をかけてゆっくり動かしてください。
離すときはじわっと名残惜しそうにゆっくりと離します。
パッと離すと、すごく雑に扱っている感じになってしまうので、最後の余韻を大切にしましょう。

秒速5センチ

ゆっくり動かすときの速さは1秒間に5センチが最も効果的な速さです。皮膚には触覚を感じるC触覚繊維と呼ばれる神経繊維があります。
このC触覚繊維が活性化すると私たちは「気持ちいい」と感じます。そして、C触覚繊維は秒速3センチ~10センチで活性化し、最も活性化するピークが秒速5センチなのです。
それより速いと、触れられる心地よさよりも、摩擦による刺激として知覚されてしまいます。
また、最近の研究では、自閉症者はC触覚繊維に何らかの問題があるために、他者への共感性が乏しくなるとする説もあります。だからこそ、自閉症者のC触覚繊維を活性化することは効果があるのです。
子どもたちにアロマトリートメントするときは、せっかくですからC触覚繊維の活性化を意識して、ゆっくりと手を動かしましょう。

アロマトリートメントのオイルについて

おすすめは既製品のトリートメント用オイル

アロマトリートメントで使用するオイルは、天然精油を、ベースとなる植物性オイルで希釈したものです。(ベースとなるオイルのことを「キャリアオイル」といいます)
精油は大量の植物からわずかしか採れないもので、自然の状態ではありえないほど濃厚なものです。直接肌につけるとアレルギーのような症状が出ることもあり危険なので、必ず安全な濃度に薄めてから使います。安全に使用できる濃度は1%以下とされています。小さじ1杯(5ml)のキャリアオイルに精油1滴です。
子ども(3歳以上)に使う場合は0.5%を目安としましょう。(3歳未満の乳幼児には精油配合のオイルの使用は推奨しません)
このような計量をトリートメントのたびに毎回やるとなるととても面倒です。
その工程も楽しむような時にはよいかもしれませんが、発達障がいの子どもと毎日やるには難しいと思います。
そこで、私はいつもアロマトリートメント用にブレンドされた既製品のオイルを使います。

キッズオイルは3歳以上から使える、よりマイルドな処方で作られています。

これなら、アロマの知識、計量の道具、手間など何もなくても、ボトルから手に取るだけで、誰でも、すぐに、安全にアロマトリートメントできるのでハードルはぐんと下がると思います。

おすすめのオイルについてはこちらの記事もご覧ください。

→サンゴ礁を守るアロマトリートメントオイル

自分でトリートメントオイルを作る場合

自分でオイルをブレンドしたい場合は、安全に使用するためには最低限の知識が必要です。

精油について

本物の精油を使うこと
精油は、「精油」または「エッセンシャルオイル」という名称で販売されています。
植物の学名(例:ラベンダーの場合は”Lavandula angustifolia”)、原産国、抽出法、抽出部位などの表記があります。


価格が安すぎるものは疑いましょう。(植物の種類にもよりますが、5ml入りの小ビンが1,000円以上するのが普通で、高価なものは数万円のものもあります)
日本では、精油は「雑貨」という位置づけなので、同じような小ビンに入った室内芳香用の合成香料との違いが分かりにくい場合がありますが、成分等まったく別のものなので、アロマセラピーで使うのは本物の精油だけです。
購入の際は、信頼できる専門店等、精油についての正しい知識を持ったスタッフのいるお店で購入しましょう。
正しく使うこと
精油はどんなに品質がよいものであっても、飲み物や食べ物に加えて摂取してはいけません。
一滴の精油には何キロもの大量の植物のパワーが凝縮されています。ハーブの葉でサラダを作ったり、果汁を絞ったりするのと同じように考えるのは危険です。
肌につける場合は、必ず安全な濃度に薄めて使います。比較的安全だと言われている種類のものであっても、原液を塗ることで皮膚の機能が破壊され、深刻な皮膚トラブルを起こす場合があります。

また、圧搾法で抽出された柑橘系の精油には「光毒性(こうどくせい)」と言って紫外線に当たると皮膚にダメージを与える性質を持つものがありますので注意が必要です。

キャリアオイルについて

肌につけるものなので、食用のオイルを使うのはやめましょう。
キャリアオイルは植物性のオイルで酸化しやすいので、保存に注意し、短期間で使い切れる容量のものにしましょう。
専門店にはキャリアオイルも色々な種類のものがあります。肌タイプや扱いやすさなど、目的に合わせて選びましょう。

まとめ

触れ方のポイントに気を付けることで、発達障がいの子どもたちに、より効果的なアロマトリートメントをすることができます。

アロマトリートメントにはトリートメント用にブレンドされた既製品のオイルを使うと知識がなくても簡単に手軽にできるのでおすすめです。

講座の続きはこちら
【4】親子で楽しく!手遊び感覚で簡単にできるアロマハンドトリートメント

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