■青いTシャツ屋さんが目指すもの

普通の障がい児者が活躍できる社会へ

重度自閉症の息子を育てているとよく言われます。
「何か特別な才能があるんでしょう?」
確かに、息子と同じような障がいを持つ方の中には音楽やアートなど、障がい特性からくる素晴らしい才能を持っている方もおられます。
でも、コミュニケーションが難しいため、ほとんどは、息子と同様、特別な才能があるとは思えない、あったとしても分からない「普通の」障がい者です。
そんな、普通の障がい者が、自分らしさを認められ、活躍できる社会は、ちょっとした工夫や仕組み作りで実現できるのではないか?
そんな想いが青いTシャツ屋さんの活動を始めるきっかけでした。

支え合う関係

障がい者が生きていくためには、たくさんの支援を必要とします。でも、支援する人と支援される人という関係が一方的で固定化されたものになってしまうと、その関係は対等ではなく、どこかいびつなものになってしまいます。
青いTシャツ屋さんは、アーティストの作品で作ったオリジナルグッズを販売し、アーティストにはロイヤリティを還元し、収益はアーティスト支援や障がい者保護者支援などに活用します。
年齢、障がいの有無、作品のクオリティ関係なく、誰でもアーティストとして参加できます。つまり、日常では圧倒的に支援される機会が多い障がい者であっても、この活動に参加することで、支援する側にもなることができます。
このような、支援する側される側という境界のない、お互いに支え合う関係が、障がい者の自立や社会参加にはとても重要だと思います。

なぜ青なのか

毎年4月2日は国連が定めた世界自閉症啓発デーで、青はそのテーマカラーです。
「その日に、オリジナルの青いTシャツを着て楽しむイベントを開催する!」そんな妄想から青いTシャツ屋さんプロジェクトは始まりました。
だから、実際は、青以外の色も扱っているし、Tシャツ以外のグッズも作るのですが、青いTシャツを活動の象徴的として掲げています。

誰でも参加できる

青いTシャツ屋さんでグッズを作る
青いTシャツ屋さんでグッズを買う
青いTシャツ屋さんのイベントに参加する
青いTシャツ屋さんのことを誰かに伝える
…などなど
青いTシャツ屋さんの活動には誰でも参加することができます。
気負わず、一緒に楽しみながら応援していただければ嬉しく思います。

青いTシャツ屋さん代表 矢田洋子(みーやん)