発達障がいは生まれつきの脳の機能の障がいです。
でも、大抵の場合、生まれた時には分かりません。
りょうたも1歳ころまでは「普通の子」でした。
確かに、首の据わりがやや遅かったし、ハイハイがほとんどできないまま立って歩くようになったし、
育児書通りではないことも色々あったのですが、個人差もあると思い、あまり気にしてませんでした。
でも、同い年の子が喋り始めても、りょうたはなかなか言葉が出ません。
1歳半を過ぎて初めて話した言葉は「ニンジン」
そして「デンシャ」「バス」
そこから言葉が増えることはなく、コミュニケーションの道具として使うこともありません。
何か、おかしい…
生まれた時の体重は2012グラムの小さくてスリムな赤ちゃんでした。
順調に成長していたけれど、常に成長曲線の下端ぎりぎりところでした。
出産時に一時的に低酸素状態になったことなどが思い出されて、「なにか障がいがあるのでは?」と考えはじめました。
もやもやを抱えながら、パソコンの前に座り、「障がいではない」と安心できる根拠を探しましたが、逆に「障がいがある」疑いがますます濃厚になっていきました。
そんなとき、あるサイトに書かれた自閉症児の特徴に「かわいく、賢そうな顔だちをしていることが多い」とありました。
それは、不安が高まるような障がいの特性ばかり挙げた中で見つけた唯一の親バカを刺激する殺し文句で、それを見た瞬間、「きっと、りょうたは自閉症だ」とすんなり受け入れることができました。
その時、どこのサイトを見ていたのか、その記事は誰が書いたのか、根拠はあるのか(←ないだろうなぁ…)分からないけど、
「障がい」って聞くとネガティブなイメージで不安ばかり膨らんでしまうので、何か少しでも救いになるような明るい要素があると、それだけで受け入れやすくなるもので、あの記事を書いてくれた人に密かに感謝しています。
↑まだ、りょうたの障がいが分かる前にノートの端に描いた落書きです。