マスクや注射が苦手な子どもたちのインフルエンザ対策アロマ

毎年、インフルエンザが流行する季節になると、テレビなどでも予防のための情報がたくさん取り上げられます。その中でも、予防接種、うがい、手洗い、マスクの着用(予防というより飛散防止効果?)などは基本中の基本かもしれません。でも、分かっていても、発達障がいの子どもたちの場合、こういった対策がすんなりいかないことも多いものです。
たとえば、予防接種。病院の待合室でじっと待っていることができず、周囲の患者さんの冷たい視線に耐えられず、母親が連れていくのをためらってしまったり、注射を極度に痛がる、怖がるお子さんの場合、以降の通院が困難になると困るので連れていくのをやめておこうと考えることもあると思います。うがいが上手にできなかったり、マスクの着用を嫌がったり、そのせいで「インフルエンザ野放しなの?」的な批判的な目を向けられたり、もう、どうしていいか分からなくなります。

うちの子も、予防接種は受けられなくもないのですが、身体も大きくなり、力も強くなってきたため、ドクターと看護師さん3~4人がかりで押さえつけて(時には母も押さえ込みに参加して)なんとかできるという状態。応援の人手が確保できる大きな病院でないと無理です。

そんな時は、この季節をうまく乗り切るためにアロマを活用してみましょう。アロマセラピーは、医療ではないので、病気を「治す」わけではありませんが、抗ウィルス作用のある精油を活用して、予防に役立てることができます。

インフルエンザ対策におすすめのアロマ

アロマセラピーで使う精油は単に香りを楽しむためだけのものではありません。天然の植物から抽出された精油は、抗菌、抗ウィルス作用を持つものもたくさんあります。そういった精油を活用すると香りを楽しみながらインフルエンザや風邪から家族を守ることができます。インフルエンザが流行するこの季節におすすめの精油をご紹介します。

精油の取り扱いには正しい知識が必要です。精油についてはこちらの記事も参考になさってください。→アロマセラピー初心者がまず知っておきたい精油についての基礎知識

ティートリー

「天然の抗生物質」と言われるほど、抗菌、抗真菌、抗ウィルス作用の強い精油です。フレッシュでシャープな香りが特徴です。薬品のような香りが苦手な方は、ラベンダーなどとブレンドするのがおすすめです。

ユーカリ

呼吸器系の強壮作用に優れ、のどの痛みなどにも効果的です。また、空気清浄や免疫強化にも役立ちます。ツンとした香りなので、ラベンダーやゼラニウムとブレンドしてもよいでしょう。

ラベンダー

「精油の中の万能薬」と言われ、様々なシーンで役に立つ1本です。抗菌、抗真菌、抗ウィルスだけでなく、自律神経、精神のバランスを整えてくれる香りです。

手軽にできるアロマ活用方法

「この精油がおすすめ!」と言われても、精油をどう使えばいいのか分からないという方にぜひ試していただきたい活用方法です。

ディフューザー(芳香器)を使った室内芳香

ディフューザーには色々なタイプのものがありますが、加熱式のものより超音波式や直接噴霧式のものが安全で効果的です。
直接噴霧式のものはピュアな精油成分が効率よく室内に広がります。超音波式のものは水を使うので室内の加湿にも役立ちます。

インテリアとしても楽しめるデザインのものやタイマー付など機能的なものなど、好みや目的に合わせて選びましょう。

ただし、空気清浄機が近くにあると反応して、精油の芳香成分が空気清浄機によって除去されてしまいますので、アロマ芳香の際は、空気清浄機を止めておくように気を付けましょう。

アロマ芳香についてはこちらの記事もご参考になさってください。→アロマセラピーの第一歩は好きな香りを感じることから

いつでもどこでも携帯して使えるアロマスプレーの活用

簡単に作れてどこでも手軽に使えるアロマスプレーも、この季節は抗菌、抗ウィルスの精油を使うと予防に大活躍です。おすすめの使い方はマスクにシュッと吹き付ける方法です。マスクに直接精油を垂らして使っている人もいらっしゃるかもしれませんが、口や鼻の近くで使うため香りが強く、却って頭痛などを引き起こす可能性もあります。また、高濃度の精油が直接肌に触れてしまうリスクがあります。

スプレーをマスクにシュッとすれば、香りの強さも調整できるし、濃度の面でも安心して使えます。また、直接垂らすよりもコスト的にも安上がりです。カバンに入れておけば、不特定多数の人が出入りするような場所でも空気清浄やちょっとした拭き取りにも使えるので、うっかりウィルスをもらってしまうリスクがかなり軽減できると思います。
また、ウィルスは服などにくっついて、人と一緒に玄関から家に入ってくる可能性が高いと思いますので、玄関にスプレーを置いておいて、出かける前や帰宅したときにシュッと振りまくのもよいでしょう。

アロマスプレーの作り方

材料

無水エタノール  5ml

精製水      45ml

好みの精油  5~10滴

スプレー容器

作り方

1.スプレー容器に無水エタノールを入れる。

2.1に精油を数滴入れて、軽く振って混ぜる。

3.2に精製水を注ぎ入れる。

4.しっかりフタをして、よく振る。

使った精油、作った日付をラベルシールに書いて貼っておくと使うときにわかりやすいです。

使う度によく振ってから使いましょう。

白い布などにつくとしみになる可能性があるので注意しましょう。

高温多湿を避け、早めに(3か月~半年以内くらい)使い切りましょう。

ハーブティーもおすすめです

ハーブの力に頼るならアロマセラピーの他に、ハーブティーもおすすめです。

身体を温めたり、代謝をよくしたり、免疫力を助けたり、様々な薬効成分を含むハーブがあります。それらをブレンドして相乗効果と味や香りの変化を楽しみながら予防の観点でハーブティーをライフスタイルに取り入れてみましょう。

まとめ

発達障がいの子どもたちのインフルエンザ対策は、当たり前にはいかないことも色々あります。でも、アロマを活用すると、家族みんなのインフルエンザ対策ができます。芳香浴やアロマスプレーなど、手軽な方法を楽しみながら、この季節を笑顔で元気に過ごしましょう。

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