発達障がい児母のための笑顔になるアロマセラピー

【6】障がい児母はアロマで癒しと美容と健康を手に入れよう!

私がアロマセラピーを始めたのは、発達障がいのわが子のオキシトシンを増やして脳機能を改善できるのではと期待したからです。
では、実際に生活にアロマセラピーを取り入れることでで子どもはどう変わったか?
殆どの人の関心はそこだと思います。
確かに、アロマをやる前に比べると落ち着いていますし、指示したことへの理解力も上がりました。
買い物などに連れていくのも以前よりずっと楽になりました。
でも、小学生だった子どもが今は高校生なのです。
子ども自身の成長も大きいと思うので、アロマをやっていたことがどう影響したかは、正直なところ分かりません。
ただ、確かなことはアロマは私自身のために役立っているということです。

障がい児母には癒しが必要

障がい児母の育児ストレスは健常児の5倍と言われています。単純に考えたら、1人育てるだけでも5人分のストレスがかかるということです。
その上、子どもたちには意味不明なこだわりがあり、コミュニケーションが困難。
家庭内では当たり前の日常になっていることで、世間的にはかなり不思議なルールや習慣がたくさんあると思います。
たとえば、我が家では母の私が靴下をはいていると嫌がるため、家の中では私は冬でも素足です。
他にも、キッチンやお風呂場の排水口がむき出しでないと嫌がるため、子どもが近くにいるときは蓋やゴミ受けはすべて外しておかないといけません。
服や布団のこだわり、感覚遊びがやめられないなど、当たり前のように振り回される毎日です。
こちらの気持ちに余裕がある時ならいいのですが、時間がないときなどはイライラします。
こんなことで大丈夫なのかと不安になったり、自分がもっとうまく関わってやれないからダメなんだと落ち込んだりします。
周囲の人との関わりの中で傷つくことも数知れずあります。
そんな私たちに、アロマはひと時の癒しになります。
自分が癒されるためにわざわざ時間やお金を使うことには、どこか心理的な抵抗があるかもしれませんが、アロマは「子どものため」にやっていても自分の癒しにもなるのです。

自分を大切に思うための美容効果

障がい児母はどうしても何かするときは子ども中心になってしまいがちです。
自分のことは二の次三の次でいつも後回し。
美容やスキンケアも適当になってしまうことが多々あります。
でも、アロマをする動機が子どものためであったとしても、アロマは女性を美しくします。
冬場はひどく荒れて血がにじむこともあった手が、ハンドクリームなしでも平気なほど荒れなくなり、乾燥気味だった肌がトラブルなくきれいになりました。
アロマトリートメントオイルはスキンケアにも使えますし、アロマを知って肌のコンディションや自律神経のことにも意識が向くと、呼吸を整えて自分と向き合うことができるようになります。
「障がい児の母」であることでいっぱいいっぱいだったのが、自分を大切に思えるようになります。
子どものために自分を犠牲にしなくていい。
アロマの美容効果が実感できると、嬉しいだけでなく、自信にもなり、子どもとの関りにも余裕が持てるようになることでしょう。

健康第一

健常児の場合は、成長とともに段々手がかからなくなっていって、「手が離れた」といえるようになる時があると思います。
例えば、小学校に入った時、中学、高校で塾や部活で子ども自身が忙しくなったとき、親は少し子どもから離れて自分のことを考えられるようになるのが一般的かと思います。
でも、私たちの子どもの場合、「手が離れる」ことはあるんでしょうか?
もちろん成長とともに少しずつ分かること、できることは増えていきます。
赤ちゃんのように24時間べったり親といるわけでもなく、隙間時間を作ることはできるようになるでしょう。
でも、それでも健常な子どもと同じような意味での「自立」は、なかなか想像しにくいのが現状です。
そう思うと、私たちは終わらない育児をしていると言えるのかもしれません。
でも、いつまでも子どもに手がかかるといっても、親はいつまでも若いわけではなく、段々歳をとって衰えていきます。
だから、少しでも長く、現役の親でいるために、自分自身が健康であることが大切です。

希望のアロマ

アロマのいいところは、これらがとても手軽にできること。
香りを感じ、成分を吸収するだけで癒しと美容と健康が手に入ります。
「子どもたちのために」という切実な思いが母自身のためにも役立つのです。
個性的な子どもとかかわる毎日の中で、イライラしたり、落ち込んだりして何にもする気がなくなり、うずくまってしまいたいような時もありますが、そんな時でも精油のふたを開けるだけならできそうな気がしませんか?
そして、深呼吸したらいいんです。私自身が、それでずいぶん救われたと感じています。

そして、自分自身の経験と学んだ知識を伝えることが私のライフワークのひとつになりました。
障がい児母になって、趣味や自分の時間、友達付き合いなど、諦めたことや手放したことがたくさんあります。
でも、アロマをやるようになって、また新たな出会いや楽しい時間が増えました。
障がい児母が
子どもとの関りを楽しみ、自分を大切にし、将来への希望が持てる
そんな希望のアロマを伝えていきたいと思っています。